戦後昭和世代の宿題

25年に渡りαステーション(FM京都)で朝の番組DJを勤め、一昨年まだ62歳にして惜しくも亡くなった佐藤弘樹さんは若かりし頃のある日、大正生まれの自身の父に向かい「何故あなた達は戦争を始めたのか、何故止められなかったのか」と議論を挑んだが、父は「そういう時代だった」と答え、息子とは意見が合う事のないまま、21世紀を迎える前にその生涯を終えたという。
時は移り21世紀の令和の今、コロナ・格差社会・気候変動etc、我々が直面している問題について、今の小さな、そして今後生まれる子ども達から将来、「なぜおじいちゃん達はその時何とかしようとしなかったの?」と問われた時、戦後昭和世代の我々もまた「そういう時代だった」と答えるのだろうか。
「経済成長のためだった」あるいは「時の政権が無能だった」と言い訳するのだろうか。
我々は戦争に突入したかつての世代から何を学び、「戦争の民主主義の下で教育を受けた自分達で造ってきた国ではなかったの?」と問う未来の子ども達の世代に何を残していくのだろうか?

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